お墓や仏具の非課税
2018年12月7日
1.骨董品や大量所有は課税の対象
お墓や仏具には相続税が課税されません。たとえ、どんなに立派でお金がかかっていても、非課税となります。
ただし、仏壇や仏具の非課税は「日常礼拝をしている物」に限られます。骨董的価値があるなど投資の対象となるものや商品として所有している物は、非課税になりません。
近年、純金の仏像や仏鈴を購入する節税対策がブームとなっているようですが、一般家庭で日常礼拝するために複数の仏像を所有しているのは不自然です。例えば、金の仏像や仏鈴をいくつも所有していた場合は、すべてが非課税になるわけではないと考えるべきでしょう。
また、金の価値に対して仏像や仏鈴の価格はかなり高額となります。これらには、工芸品としての価格が付けられますから、同じ重さの金の地金の数倍になっていることもあります。「節税のために割高の金製品を購入してしまい、結局は損をした」ということも多いと考えられます。
2.お墓、仏具の購入は現金で
墓や仏具を購入する場合は、ローンではなく現金で支払っておくのがよいでしょう。
非課税の見返りとして、非課税財産を取得するための債務は債務控除の対象から除かれるからです。ローンで購入した場合には財産の価格に変化はありませんが、現金で購入すれば、課税対象の現金を非課税のお墓に転じることができます。